こんにちは。端革で制作を続けているEaです。
ここまでご覧になって頂き、ありがとうございました。
革を相手にものを作ることになるなんて、数年前まで考えたこともありませんでしたが、
ひょんなことから革を手にすることが出来、それ以来ずっと独学で端革を相手に創作する日々です。
それまでは絵を描いていた私ですが、腕もなければ学歴もありませんから一生涯の仕事にまで至りませんでした。
どうにかして絵で人生を立てていきたいと思ったものの、結局は空回りしてしまい、いい加減諦めることにしたのでした。
絵は諦めても何か真っ直ぐになれるものを見つけたいと思い、その時から道標を探し始めました。
真っ直ぐ、人生を使って頑張れること。
選んだことが自分のこと以外でも役立つように。
でもやっと見つけたものは、漠然として大きなイメージでした。
私は、地球と一緒に共存する人間の在り方を大切にしたいと思いました。
もっと自然や生きている時間と良い形で付き合っていける共存。
それを現在でも続けている、世界各地の先住民の生活に目を向けました。
そしてはるか昔、先史時代に生きた人間の、素朴で自然な生活に関心を持ちました。
便利よりも不便だった時に、
速さよりも緩やかだった時に、
溢れる物よりも限られた何かに、
必ず大切な温もりがあったんだということを改めて感じました。
現在生きている場所でも工夫して進んでいけば確かなものになるのでは、と思いました。
ただ問題はこれをどう表現して、人生に投入していくか。
あれこれ悩んで何ヶ月も動いていると、ふと、ある革工房に出会いました。
その革工房の趣旨が『食肉の副産物、革を大切に使う・動物に感謝』というもので、
その言葉に心の底から感動しました。
メールが送れるようだったので、早速この工房に感動した思いを伝えました。
するとこの革工房の職人さんは返事をくれた上に、なんと端革を送ってくれたのでした。
『全部使いたいのだけど忙しくてそこまで出来ないから使っていいですよ』と仰って下さいました。
私はこうして様々な端革と出会うことになりました。
もっと大事に、もっと手を尽くして。
買う前に、捨てる前に、要らないと思う前に、
形を変えることで時間をかけることで、無かったものが生まれてくる。
求めるものは手で作り出せるものが多いかも・・・
試行錯誤を繰り返しながら夢中になって、
今もそうやって夢中になって作っています。
そして、端材から生まれたいろんなものが、誰かのところで使われています。
端革細工は知らないうちに私の人生になりました。
これからも一生懸命作っていきます。
読んでくださって有難うございました。
心から感謝して。
Ea
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